収入の1%を寄付しよう。人にも自分にもいいことがいっぱい。

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 「10分の1寄付」という考え方があります。これは収入の10分の1を寄付するということで、元をたどると『旧約聖書』にこの教えがあります。いちばん最後の「マラキ書」に「収穫の10分の1をその源となる神に返しなさい、そうすれば、大いなる祝福を受けることを約束しよう」と書いてあります。

 『金持ち父さん貧乏父さん』に登場する事業に成功した裕福な父さんは、この10分の1の考え方を信じ、実行していました。キリスト教国である欧米では、この教えを実践している事業家は少なくありません。これを「成功の秘訣」の1つとしてあげる人もいます。

 金を寄付するというのは、貯金するよりずっと大変なことです。貯金は将来の自分へですが、寄付は他人へです。ですが、これを実践することで、自分以外のことに目を向けることができるようになります。戦争孤児のことですとか、洪水や飢餓で餓え死にしそうな人のこととか、売られた女の子とか。現地に行って直接助けられなくても、力を貸すことができます。当然、自己の高揚感も高まります。

 お金を自分以外のことに使うということで、お金への執着から解放されます。執着していると、恋愛と同じで、冷静な判断ができなくなりますから、この効能は大きいといえます。

 人を助けるのが生活の一部になると、いつか自分が困っても、きっと誰かが助けてくれるという確信が芽生えてきます。「頼れるのはお金だけ」と思っている人は、お金を1億円貯めても10億円持っていても、不安から逃れることはできません。でも人間を信じられる人はとても強いです。

 実は寄付っていいことだらけなんです。

 10分の1というと大金なので、すぐにできる人は少ないでしょう。そこで提唱したいのは「1%献金」です。月収20万円なら2000円です。これならすぐにできそうですよね?年収300万円で3万円と年に一度にまとめると、ちょっと勇気がいりますので、毎月1%ずつをおすすめします。収入が増えたらしようと思っていたら絶対にできません。あまったからではなく、必要だから寄付するのです。

 寄付の先は、日本や世界でボランティア活動を行なっている慈善団体がおすすめです。毎月3000〜5000円を寄付することで、途上国の子供が教育を受けることをサポートするプランもあります。

 「情けは人のためならず」ということわざがありますが、寄付も決して人のためだけではなく、やがて、自分の元さまざまな形で返ってきます。