結婚前は絶対避妊しよう。できちゃった結婚は大変です。

 雑誌で10年以上「読者の家計診断」をやっていますが、ここ5年くらい「できちゃった結婚」が増えてびっくりしています。5組に1組くらいでしょうか。

 いずれは結婚するつもりで付き合っていても、予定外の妊娠がわかりあわてて結婚というケースです。夫婦ともに20代前半(時には10代)が多く、経済的にはとても大変になります。

 なんだかんだ言っても、日本の会社はまだ「年功序列」システムで、年をとるにつれて、給料が上がる仕組みになっています。若い時は給料が安いということです。

 給料が安くても、夫婦2人で働けば、貯金もできますし、ドライブを楽しんだり旅行に行ったりもできます。ところが、子供が生まれて、夫1人の給料で妻と子供を養うことになると、夫の小遣いもレジャー費もほとんどゼロになります。妻も赤ん坊の世話と家計のやりくりに追われることになります。貧乏は避けられません。

 同じ年の友達は、給料を全部小遣いにして遊び回っている時に、自分たちだけ「生活に追われる」のは、苦しいことです。あとで楽にはなりますが、彼らが「子どもの教育費〜」と苦しんでいる40代には、もう子供たちは独立して、第二の新婚生活を楽しめますが、そんな先のことはなかなか考えられません。

 女性も、何年かの勤務年数があれば「育児休暇」を取りやすいですが、就職1年以内とか2年目では難しい(法律的にはできますが)のが現状です。

 ですから、結婚まではきちんと避妊をしましょう。

 とくに女性は、避妊を男性任せにしないでください。女性は結婚するつもりで付き合っていたのに、妊娠がわかったとたんに逃げてしまう男性もたくさんいます。

 そうしたら1人で子を産んで育てるか、体にも心にも傷の残る「中絶」という方法を選ばざるを得なくなります。どちらもハードすぎます。

 女性は、最初ちょっと勇気がいりますが、産婦人科でピルを処方してもらうのがいちばんです。1ヶ月分で2000円くらい(初診科が別に7000〜1万円くらい)。男性には必ずコンドームを使うのがマナーです。

 貧乏になりたくなければ避妊すべし。男性も女性も心しておいてください。