結婚したらお金は2人の問題。ごまかさずにゴールと問題点を見つめる。

 仮に、年収分(ここでは350万円とします)の貯金がある2人が30歳で結婚するとします。結婚式と新婚旅行、新生活の準備(アパートの敷金・礼金、家具や電気製品の購入など)のために、それぞれ150万円ずつ使うとします。貯金残高は200万円ずつ、合計400万円です。

 共働きを続けて、毎年、年収の2割ずつを貯金します。年間の貯金額は2人で140万円です。すると結婚5年後(35歳)には、貯金は合計1100万円になります。というのが理想的な青写真です。

 35歳で1100万円あれば何でもできます。これを頭金に家も買えますし、資本金1100万円の株式会社だって作れます。キャリアアップのための留学や資格取得も楽々できます。

 無理のないローンで家を買えば、その後どんどん貯金ができますし、起業して成功すれば大金持ちも夢ではありません。キャリアアップで年収が増えれば、金持ちへの道も縮まります。いいことだらけなんです

 でも、現実はなかなかこうはいきません。夫婦の片方が貯めていても、片方は貯金ゼロどころかローンがあったりします。いろいろな事情で共働きができなかったり、予定どおり貯金ができないこともあります。人生そんなものです。

 ですが、それを放っておいてはいけません。しっかりと問題に向き合って、2人で一緒に解決していきましょう。結婚したらお金は2人の問題です。共働きでも、経済は二人三脚ですから、片方が転べば一緒に転んでしまいます。そうしたら当たり前ですが、お金持ちにはなれません。結婚したら、自分の収入・貯金・ローンを正直に情報開示して(へそくりは隠しておいてOK)、これから一緒に生活していく上で何が問題なのかを見つけましょう。問題が見つかれば、解決策を話し合いましょう。